ダブルエルCEO 保手濱彰人の独白 前編

保手濱彰人
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■ボクは人生をマンガから教わった

前提ですけど、ボクはすごくマンガが大好きなんです。子供の頃から王道モノや、ちょっとマイナーモノまで沢山読んできました。中学・高校の頃は一日(最低)2時間〜3時間はマンガを読んでいました。大学の頃も1週間で100冊のマンガを読むという修行僧のような事をやっていました。(笑)

そうやってマンガを沢山読んでいると、(例えば)ヒーロー物のマンガを読んで、こんな存在になりたいとか、自分なりの正義への向き合い方とか、すべてマンガから学んだと思っています。

それだけのパワーがマンガにはあります。

ボクだけでない全ての人にもとても影響力のある「マンガ」というものを、更に読んで欲しいという思いがまずあります。

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■マンガは産業ではなく職人芸

ところがそんな偉大なマンガですので、産業としてマンガを含めたコンテンツ産業ってものすごく大きな市場になっていて、日本経済を支えているだろうと思いまして、この事業を始める際にいろいろ調べたんですね。

そしたら、そうじゃないんです。実は産業化って意味では全然進んでいないんですよ。家電業界もそうだし、IT業界もそうですが、日本人が日本人に向けて作っているだけだということがよくわかりました。

ものすごく良いモノを作っていますが、産業として閉じこもっている状況なんです。市場規模も含め、クリエイターへお金が還元される仕組みになっていません。

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■リメイクに挑戦する理由

例えば70年〜80年代のマンガは今読んでもとても面白いです。新しい発見が常に会ったり、そういう(マンガ)作品がすごく多いんです。今の若い10代〜20代の子、そして私のような年代(30代)が知らないことがたくさんあります。

昔の作品や今の作品のすべてを海外の人に届けられていません。そのために、弊社はリメイクをしていろんな人に届けていこうと考えています。

一つの例を挙げると「F」というF1のマンガがあります。昔流行ったマンガですが、20代〜30代は全く知らないと思います。先日、この作家の方とお会いさせて頂くために、改めて全巻読破しました。

ものすごく面白くて、のめり込み、号泣してしまいました。一例でしかありませんが、そういったものを見る機会や場所があるかというと、正直ありません。

せっかくインターネットが普及して、スマートフォンも普及して誰にでも手軽に簡単にコンテンツを届けられる時代になったのに、やっぱり見る機会がない。マンガをスマートフォンで見せたとしても、昔の漫画ということで大きい紙のサイズに最適化されているわけで、セリフなどはどうしても小さく表示されてしまう。

現在のスマートフォンやインターネットの環境には合っていません。そういったものを今の人達が見てしっくり来るように、絵柄を描き直したり、現代に合わせた表現にする。面白い部分を凝縮したり、スマートフォンに最適化する、世界中で見やすくするなどリメイクをしていく、これが我々がやっていることです。

そして、このような取り組みはには、どうしても原資が必要になります。ここがキチンと回っていく仕組みがないと、理想論ばかり語って結局コンテンツが生まれてきません。

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■海外の産業との比較をする

例えばディズニーやアメリカを中心とした産業が成り立っているところだと、きちんとお金が回り続ける仕組みがあり、洗練されています。

結局日本と言うのはですね、非常に職人芸でクリエイターさんが良いコンテンツを作っていく環境がありますが、お金を循環する仕組みが全然無い、ものすごく閉じられた世界にいたという所が問題点として大きかったのです。

今回このような形で、みなさんにお願いをしているクラウドファンディングという仕組みや、投資家さんに日本のコンテンツ産業のポテンシャルを説明し、コンテンツに投資をするファンドというものを作っています。それを「マンガリメイクファンド」と言います。
これは、ディズニーやハリウッドが行っているコンテンツ投資と同様にクリエイターへお金が循環していって、良いコンテンツに関してはちゃんと投資がされる様な仕組みを目指しています。

<次回「ダブルエルCEO 保手濱彰人の独白 後編」へ続く>

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