このマンガがすごかった!?「ミスター味っ子」

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80年代に誕生!現在の料理まんがのベースとなった漫画!

まず読者の皆様に伝えておきたいのは、1980年代には現在の料理漫画のベースになった伝説の2作品誕生したことである。

1つは料理に「歴史や食文化」という付加価値を加え、知識としての漫画を楽しませることに成功した「美味しんぼ」。
そしてもう一つは、料理対決をエンターテイメントまで押し上げることに成功した「ミスター味っ子」である。

今回はこの「ミスター味っ子」について、掘り下げたいと思う。

「ミスター味っ子」は1986年から1989年まで『週刊少年マガジン』で連載された、寺沢大介氏による料理漫画であり、テレビ東京系でテレビアニメ化もされた作品である。

あらすじはこうだ。

亡き父が残した日之出食堂を、母と一緒に支える本作の主人公、味吉陽一(あじよしよういち)のもとに、日本料理界の重鎮「味皇(あじおう)」こと村田源二郎が訪れる。
そこで味皇は陽一の作ったカツ丼を食べてその味に驚き、これがきっかけで陽一は数々の料理人と「料理勝負」をすることになる。

本作を語る上で欠かせないのが、おいしい料理を食べた後などの超弩級なリアクションであろう。

なかでも味皇のリアクションが凄まじく、料理を食べた後に

『うー・まー・いー・ぞぉぉぉぉっ!!』と叫びながら口からビームを発射!

他にも

「津波の中を泳ぐ」
「宇宙へ飛んで行く」
「巨大化して大阪城を破壊する」

といった、コイツまじで大丈夫か? というような超弩級なリアクション数多く描かれている。

しかしながら、この料理を超越したSF的な「感情表現方法」は、昨今の料理漫画にも多くの影響を与え、料理まんがをエンターテイメントまで押し上げた1つの要因でもある(と考える)

また、ミスター味っ子は、掲載された雑誌が『週刊少年マガジン』という少年誌であること、料理のうんちくよりもエンターテイメント性を重視したことにより、
料理から遠い存在である、中学・高校男子に料理への興味を持たせることに成功した。

かく言う私も、当時ミスター味っ子を読んで、初めて料理を試みた一人である。

私が参考にしたのは陽一がライバルの堺一馬(さかい かずま)と戦った「カレー対決」である。
ちなみに一馬は「味の貴公子」や「カレーの天才」と呼ばれており、漫画ではよく出てくる天才、ドラゴン○ールでいうところの、ベ○ータ的な立ち位置である。

ここで天才である一馬は、肉を柔らかくする為に、ヨーグルトに漬け込むという工夫をしていたのである。

それを読んだ私はさっそくヨーグルトを大量に購入してそれをタッパにいれ、その中に鶏肉を沈め、1晩寝かせたのである。
翌日、鶏肉はみごとに柔らかくなり、それを使って美味しくカレーを頂いたのを今でも覚えている。

さらに、このカレー対決を機に、私もカレーをつくることに喜びを感じることになったのだ。

ちょっと脱線するが、最近つくったズゴックカレーを見ていただこう。
カレーの中から スーッ と顔を出すズゴック(ライス)である。

ズゴックカレー

ライスをケチャップライスにしたら「シャア専用」になるかも!?と思ったが、味が変わってしまうので、残念ならがホワイトズゴックになった。

このように、ミスター味っ子は、昨今の料理まんがにエンターテイメントとしてのスパイスを加えただけではなく、
料理をしない人たち(おもに男性)にも、料理を身近に感じさせることに成功した傑作といえるのである。

byすけちの